琵琶湖の東岸に位置する彦根は、井伊家三十五万石、彦根城の城下町として栄えた街。古来より湖東地区の文化、経済、交通の中心として繁栄したこの街は、当時の文化・芸術が集まったところでもあり、多くの美術工芸品が残されています。
彦根の最大地場産業のひとつである「彦根仏壇」の歴史は古く、その起源は約350年前ごろと言われ、武具や武器の製造をしていた職人が転向したのがその始まりだと伝えられています。
その独特の荘厳な豪華さは他に類を見ないものとして、全国に名声を馳せており、発祥地の彦根市芹川にかかる芹橋から七曲りにかけての町筋には、今も仏壇店が軒を連ね、江戸時代からの技術を受け継いでいます。
海外製や他産地の御仏壇が数多く流通する世間において、御仏壇の産地である「彦根」で製造している当社では、胸を張って店頭で御仏壇の産地を表示しております。また、全国のお取引先様が同じく自信を持って販売していただける様に、当社が製造している御仏壇は、彦根事業協同組合が取得した「地域団体商標 彦根仏壇(R)であることを証明いたします。
以下、地域団体商標取得に際しての想いなどを、彦根仏壇事業協同組合のホームページより抜粋いたしました。
「彦根仏壇」は、長い歴史と風土に培われ、順調に発展し、昭和50年には、「伝統的工芸品産業の振興に関する法律」により、国の”伝統的工芸品”の指定を受けるなど、産地のブランド保護に努めてきました。
近年では、生活様式の変化等により、業界を取巻く経済環境は悪化し、伝産品を含むあらゆる製品の生産額は右肩下がりで下降線をたどり、厳しい状況が続いています。
また、技術者の高齢化や後継者不足の問題など様々な課題に対応していくことが求められています。そこで、地域産業の活性化を図るため「地域団体商標」の出願に踏み切りました。これをきっかけにして、「彦根仏壇」のブランド力の向上と消費者にわかりやすい表示に努め産地のますますの発展を目指します。組合では、彦根仏壇ブランド管理委員会の管理のもと、”彦根仏壇証紙”と”彦根仏壇説明書”の発行や、ポスター、パンフレット等で広く消費者に知っていただけるよう努力すると共に、消費者保護の観点に立ち、品質基準を守った”安心”してご購入いただける仏壇造りにまい進いたします。
彦根仏壇事業協同組合ホームページより