仏壇づくりは一般に『仏壇七職』といわれ、古来より七部門の職人の手によって製造されています。
厳選された欅や桧・松などを使って、木地と呼ばれる仏壇の本体を作ります。
巧みに細工した数百個の小さな部品を膠で組み立て、屋根を作り上げます。
牡丹の花や天人、鳥などの絵柄をのみや小刀を使って桧や松などの木材に手彫りします。
型作りした木地の上に下地加工をし、中塗・上塗の順に漆を塗っていきます。
塗りあがった宮殿や雨戸を漆でふき上げ、その上に純金箔を一枚ずつ張り付けていきます。
一本の仏壇に三百種以上使われている金具は、金・銀・銅・真鍮などを材料に、鏨で仕上げていきます。
漆塗りをした仏壇の観音開き、引き出しなどに、山水・花鳥・人物の絵を丁寧に描いていきます。
各工程で仕上げられた部品を一ヶ所に集め、一本の仏壇に組み立てていきます。