お客様のお手入れ方法

  • 1. 御仏壇は、何よりも大切に扱って長持ちするように日頃から十分心がけてください。
  • 2. 表面に金箔や漆塗りの箇所が多いので、特にお手入れについて注意してください。
  • 3. お掃除は、まず御仏壇のごみやほこりは良質の毛ばたき(毛才)で軽く払い、その後、塗りまたは唐木の箇所を、柔らかい布で拭いておきます。
  • 4. 艶ぶきは、汚れ落とし液と艶出し液をしみこませた布で拭き、その後、別の乾いた柔らかな布で拭きとりますと、美しい艶が出て、わずかな傷などは目立たなくなります。

 

■お掃除のときの注意

1. 金箔の部分は、絶対に拭かないでください。毛ばたき(毛才)などで軽くほこりをはらうだけで、美しさは保たれます。毛ばたき(毛才)を使うとき、棒の芯があたらないよう注意してください。彫刻の部分は、筆の先などでほこりを除きます。
2. 漆塗りのところは、傷がつきやすいので、花瓶やお仏飯の上げ下げには特に注意してください。
3. 金箔押し、金メッキ、その他金属製の仏具は塩分を嫌いますので、汗ばんだ手で触らないように布をあてる、手袋をはめるなどして持ってください。また、綺麗なブラシや布で彫りの奥まで油気を十分取り去っておくことが大切です。
4. 宣徳製の仏具には、金属磨きを使わないでください。
 

■大掃除のとき(年2回程度)

1. 仏具を全部外へ出してください。
2. 毛ばたき(毛才)で仏壇のほこりをはらいます。
3. 金箔部分についたほこりは毛ばたき(毛才)ではらうか、細かいところは柔らかい筆でそっとほこりをはらってください。無理をすると金箔がはげてしまいます。金箔部分は手を触れたり、汚さないよう気をつけてください。
4. 漆塗りの部分には、艶出しをつけて、やわらかい布でから拭きをしてください。このとき、金箔部分を誤ってこすりやすいので、金箔部分との境は、特に注意してください。また、あまり大きな布を使用しますと金箔部分もいっしょにこすったり、ひっかけたりしますので、十分気をつけてください。