犬上郡多賀町 小財様 お洗濯

多賀町の小財様よりうれしいお声を頂きました。
昨年7月に納めさせて頂いております。
今後ともよろしくお願いいたします。

~以下原文~

 以前より、正面の阿弥陀如来像の掛け軸がかなり汚れており、又引っ掛ける金具が壊れて時々落ちたりしていて、修繕せねばと思いながらも2~3年そのままだったろうか。
 ようやく腰を上げて仏具屋さんへ足を運ぼうとしても、これといって知ったところもどこもない。
たまたま毎日、朝の野菜の直売所帰りに、開いていた仏具屋さんを訪ね、上記のことを説明しながら「お洗濯ついでに両側の十字名号と九字名号の軸も見積もり」をお願いした。
それがたまたま≪伊藤仏壇≫さんだった。
 しばらくして営業の矢守さんが実物の確認に来られ、全体を見て「せっかく今お洗濯をするなら中扉の一部破損や中の金箔なども汚れているので、そのあたりもどうですか」となって思案の末お願いすることになった。さっそくお寺さんに遷仏法要してもらって仏壇全体をお持ち帰りの運びとなった。
 お洗濯の期間中、小生も多少の興味があったので『その工程を見学させてほしい』と希望をして日を決めておいていただいた。(特に漆とか金箔・金具を、なんでも見ておきたいというのが性分)
 その時の感想としては、いまどきこのような仕事を本当に日本でやっていて、引き合うのだろうか。仕事そのものは立派な職人さんでそれなりの仕事をされているが、率直なところそうであった。
 しかしそれどころでない、実物を持って帰られて専門的に見れば、悪いところはお願いしている範囲をはるかに超え、このままでは?という相談であった。
 予算も当初よりはまったく比べものにならない。でも専門的に見てそうならばどうしようもない。基本は『新品でなく、今ある生かせるものは生かし基本のイメージは崩さない』という考えでお任せしてお願いすることにした。
 最初の思いはこんなはずではなかったが、出来上がって今日まで約半年、初めての正月に家族・兄弟が集まって『お勤め』していても気持ちがまったく違いました。
予算的には数倍になったが、それ以上の細かなところ(たとえば経本をのせる引出式の台など)まで手を入れてもらっているようです。これからも永く生活の一部として使っていくうえで『もし最初の計画のままでのお洗濯』だったら「今頃ああしまった、あの時あそこまでしておけば」と後悔していたような気がします。
 営業の矢守さんや、工場の羽渕さんの助言でここまで思い切れて、ほんとに良かったです。
ほんとにありがとうございました。

 平成23年1月15日  遷仏法要
 平成23年7月20日  入仏法要

-----------------